多色で大胆に 廃船など8点 川上美術館 鹿沼ゆかり曽我芳子展

下野新聞
2020年7月21日

 【鹿沼】市ゆかりの洋画家曽我芳子(そがよしこ)さん(1921~2003年)の作品を紹介する展示が、市川上澄生(かわかみすみお)美術館1階展示ホールで行われている。9月27日まで。

 曽我さんは宇都宮市出身。1945年秋に一家で鹿沼市に移り、中学校の美術教員を務めながら創作活動した。県女流美術家協会、栃木二紀会の設立など本県画壇の発展に尽力したことでも知られる。96年に県文化功労者に選ばれた。

 会場には遺族から寄贈された静物画や風景画計8点を展示する。多色を使い、鮮やかに描いているのが特徴という。

 中でも廃船は曽我さんの大きなテーマだった。原田敏行(はらだとしゆき)学芸員(39)は「海や船に憧れがあり、その中でも木造船の朽ちていく様子に何か感じるものがあったのではないか」と解説する。イメージを得るため、韓国やサハリンに足を運ぶこともあったという。

 原田さんは「市内に教え子がたくさんいる。多くの人に作品の良さを知ってもらいたい」と話した。

 午前9時~午後5時。無料。月曜休館。(問)同館0289・62・8272。

地図を開く 近くのニュース