色とりどりハナショウブ 日立の休耕田 91歳元教員が植栽

茨城新聞
2020年6月30日

 日立市下深荻町の椎名典弘(てんこう)さん(91)が休耕田に植えたハナショウブが、紫や白、黄色の大輪の花を咲かせて見頃を迎えている。休耕田は高台で、入り口の目印となっている国道349号沿いに咲くアジサイの花も咲き誇っている。
 
 同国道の中里トンネルから常陸太田市里美地区へ向かって約1キロの地で、切り株を利用した看板「花しょうぶ」が案内する。椎名さんは元教員で、一昨年に教え子から贈られたハナショウブの株を約600平方メートルの田に植えた。赤い屋根の小さなあずまやも作り、手入れに汗を流している。緑に囲まれた高台からハナショウブやアジサイを眺め、リフレッシュできる。椎名さんは「90歳の記念もあって植えた。見晴らしも良く、コロナ禍で家にこもりがちなので散歩がてら見てもらえれば」と話している。

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