近現代作品をオマージュ 笠間日動美術館 マティスや現役画家も

茨城新聞
2020年5月30日

「オマージュ! パロディ!! 画家は名作にそそられる。」という一風変わったタイトルの美術展が、笠間市笠間の笠間日動美術館で開かれている。同館のコレクションから、他の人の芸術作品への敬愛が動機になって生まれたという視点で集めた作品により構成した企画で、油彩など計39作品が繰り広げられている。

「物語を描く」「音楽へのオマージュ」など全7章で構成。洋画家、斎藤将氏の油彩画「そういふものになりたい☆くま」は、物思いにふける様子で机に向かうクマの回りに、宮沢賢治の文学を想起させる物が配され、賢治ワールドへの愛を感じさせる。30代の山本大貴氏の「Sound of Silence」は、エレキギターを抱える若い女性が写実的に描かれているが、背景をよく見ると、アンリ・マティスの絵とおぼしいものが、画中画として描き込まれている。

展示されているのは、全て近現代の作品。ただ浅井忠、満谷国四郎ら明治時代の物故者もあれば、1980年代生まれの今活躍中の画家までが登場する。マティスと、現役の英国人アーティスト、デビッド・ホックニー氏の作品は各20点のシリーズで詩的な感興を誘う。

同館で企画を担当した学芸員の一人、千葉昌子さんは「とにかく楽しんで見てもらいたい」と話している。

会期は7月19日まで。月曜休館。会期中の今月30日などにギャラリートークを予定。問い合わせは同館(電)0296(72)2160。

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