県産小麦粉で自家製麺 醤油らー麺 麺屋一里(芳賀)

下野新聞
2020年5月30日

「せっかく県産の小麦がある。これを使って提供できれば」と店主の里川謙一(さとかわけんいち)さん(53)。県産小麦粉をブレンドした自家製麺が約10年前の開店時からのこだわりだ。現在はイワイノダイチ、タマイズミ、ゆめかおりをブレンドしている。

店の定番メニュー「醤油らー麺」(580円)はストレートの細麺と、鶏がらと豚がらベースのしょうゆスープに、ショウガやチャーシュー、白髭ネギ、メンマが浮かぶ。鶏がやや強めのあっさりとしたスープと、ほどよい歯応えが感じられる麺がよく絡む。里川さん自身が好きだという「昔ながらの中華そば」を目指した1品となっている。

スープはうま味調味料を使わないのが特徴。鶏がらと豚がら、昆布などの和風だしをそれぞれ別のずんどう鍋でスープを取り、4種ほどのしょうゆを調合したたれと合わせる。ゆでた鶏肉がご飯に載る鶏飯(けいはん)(醤油らー麺とセットで830円)にかけてもさらさらと食べられてうまい。

新型コロナウイルスの影響で客足は一時、通常の3割ほどに落ち込んだ。来店客の8、9割が常連客。「味を壊さずに作り続けないといけないという使命感がある」と感染症の早期収束を願う。

【メモ】芳賀町下高根沢3919の414。午前11時半~午後2時、同5時半~8時半。スープが無くなり次第終了。月曜定休。(問)028・677・5719。

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