制作中の鑑真座像公開 下野薬師寺 唐招提寺の国宝模刻

下野新聞
2020年5月18日

【下野】下野薬師寺(谷萩昌道(やはぎしょうどう)住職)は6月6日まで、日本に僧の資格を与える戒壇を開いた鑑真大和上(がんじんだいわじょう)(688~763年)の制作中の座像を特別公開している。

日本三戒壇の一つの同寺は一昨年、平成の大修理を機に「安国寺」から元の寺名の「薬師寺」に改称した。座像の制作は、これに伴う鑑真の顕彰活動の一環。

鑑真が建立した唐招提寺(奈良市)の許可を得て、同寺の国宝「鑑真和上座像」を模刻している。佐野市下彦間町、仏師中沢教伊(なかざわのりただ)さん(54)が、昨年から制作している。

下野薬師寺では昨秋、唐招提寺から贈られた「鑑真和上御廟(ごびょう)の霊土」などを納めた宝塔を建立し、開眼法要が営まれた。この際に、檀家(だんか)の役員(72)から、「鑑真大和上像を戒壇堂に祭りたい」と提案された。

像の材には、宝塔建立のための境内整備で伐採した樹齢100年のヒノキが使われている。

制作中の鑑真座像を公開した理由を谷萩住職(71)は「鑑真大和上に親しんでもらい、尊像を多くの人の信仰や勧進(寄付)で作る形にしたかった」と説明する。

開眼法要は来年3月7日に行う予定で、像の胎内に納める願い事を書いた勧進札(1口2千円)の受け付けもしている。

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