音楽への愛真空パック 特製ハンバーグ ジャズラウンジフェローズ(小山)

下野新聞
2020年5月18日

 ジャズを聴きながらおいしい食事と酒を楽しむ。ほんの数カ月前まで当たり前だったことができなくなった。「今できることをやろう。ピンチをチャンスに」。小山と宇都宮両市でライブハウスを経営するオーナーの秋山義之(あきやまよしゆき)さん(53)は考えた。4月末から自慢の料理をテークアウトだけでなく、冷凍真空パックして通信販売も始めた。

 中でも1番人気が国産牛の特製ハンバーグ(税別850円、送料別)。ふわっとジューシー、口に入れると溶けるような感覚。タマネギたっぷりの和風ソースが爽やかだ。ボリューミーなスペアリブ(250グラム1380円)と双璧という。

 湯せんすれば手軽に店の味が楽しめるとあって、インターネットで発信したところ全国から注文が相次いだ。「かつて店で演奏したことのあるミュージシャンや演奏を聴きに来た客、みんなが応援してくれる」と笑顔を浮かべる。

 新型コロナウイルスのクラスター感染が大阪のライブハウスで発生した記憶がまだ生々しい。収束後も状況は元には戻らないと覚悟し、今後は通販とライブのネット配信を収益の柱に育てるという。「でも、最高なのは目の前の演奏。それは変わらない」と、いたずらっぽく笑った。

【メモ】小山市駅南町4の27の1。当面の営業はテークアウトのみ。営業日はホームページで確認を。(問)0285・27・2790。

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