需要激減 カーネーション最盛期 さくらの生産者 「母に感謝を」

下野新聞
2020年5月7日

 【さくら】新型コロナウイルスの感染拡大で、母の日を10日に控えたカーネーション生産農家も影響を受けている。

 JAしおのや氏家地区カーネーション部会長の長島秀行(ながしまひでゆき)さん(54)によると、単価は昨年比約7割で過去最も厳しい状況。母の日を前に回復傾向にあるものの、イベント中止や葬儀の縮小などで需要は全体的に激減している。

 長島さん方では約2千平方メートルのハウスで、2万5千本のカーネーションを栽培。1日には、30度近くまで温度が上昇したハウス内で1本ずつ切り取り作業に追われた。長島さんは「今年は日本花き振興協議会が5月いっぱいを母の月としている。感謝の気持ちを込めて花を贈ってほしい」と話した。

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