地元の味で元気に 笠間稲荷の周辺の日本そば店やカフェ30店、テークアウトマップ作成

茨城新聞
2020年5月8日

 笠間市の笠間稲荷神社周辺の住民で組織する「笠間のまちと通りのこれからをみんなで考える会(かさまち考)」は、コロナ禍で苦境にある地域の飲食店を応援しようと、テークアウトの店を紹介するマップを作った。カフェ、日本そば店、居酒屋など多彩な店が一堂に紹介され、注文も好調という。かさまち考代表の沼田雄一郎さん(49)は「お客さまから厚い支持を頂き、感謝している。マップを通じて地元の味を発見していただき、自粛疲れの人たちに元気を届けたい」と期待を寄せている。
 
 かさまち考は、稲荷神社拝殿のえんじ色をもとに、「笠間朱色」を基調とした景観づくりや、空き店舗情報をホームページに掲載して新規出店につなげるなど、地域の活性化に取り組む。
 
 一方、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、同地域の飲食店の客足は2月下旬から通常の2割程度に低下。このため、かさまち考は売り上げ回復を目指し、「笠間いなり寿司(ずし) いな吉会」など団体や個人の協力を得て、テークアウト店のマップを作成した。名付けて「かさまちテイクアウトMAP」。
 
 マップはA3判。デザインには街並みと同じ「笠間朱色」を取り入れている。カフェ、日本そば店、居酒屋、フランス料理店など約30店で構成され、メニューや価格をはじめ、営業時間や定休日などを詳しく紹介している。
 
 かさまち考代表で日本そば店を営む沼田さんは「これまでの取り組みで、飲食店の集客を目的としたのは今回が初めて。お客さまからは好評を得ている。今後も知恵を絞り、地域の絆を強めるきっかけをつくりたい」と話す。
 
 またマップ参加者の一人で、カフェや居酒屋などを手広く経営する富田將人(まさと)さん(38)は「マップという同じ土俵に、多彩な店舗を集められた意義は大きい。利用されるお客さまには、身近な飲食店の味や特徴を知るきっかけにしてほしい」と呼び掛けている。
 
 「かさまちテイクアウトMAP」のアプリURLはhttps://kasamachitakeoutmap.glideapp.io/

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