車で「にんたまラーメン」、持ち帰りOK ゆにろーず、伸びにくい麺開発へ

茨城新聞
2020年5月5日

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛要請を受け、ラーメン店チェーンのゆにろーず(取手市井野台、大野秀之社長)は、ニンニクと卵を使った看板メニュー「にんにくたまごラーメン(にんたまラーメン)」の持ち帰りサービスを全店舗で順次始める。駐車場に止めた車や自宅で楽しんでもらう。自社の製麺工場で伸びにくい麺の開発も進めており、同サービスの利便性を一層高めていきたい考えだ。
 
 持ち帰りサービスの名称は「車でにんたま」。これまで持ち帰り商品はギョーザやチャーハン、カレーなどに限定してきた。今回はにんたまラーメンをはじめ、ほぼ全ての商品に拡大する。
 
 同社の店舗はロードサイドと呼ばれる道路沿いに立地しているのが特徴で、トラックなどに対応した大型駐車場を備える。同サービスは駐車場に止めた車で食べてもらうことなどを想定。4月30日に同サービスを始めた茨城トラックステーション店(小美玉市西郷地)では、トラックドライバーを中心に利用が進んでいるという。
 
 伸びにくい麺の開発は、原料を変更するなど工夫を凝らしている。利用客が出来上がったラーメンを受け取ってから15分ほどで食べ頃になるものを目指している。
 
 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、これまで同社は従業員の体調管理や営業時間の短縮、飛沫(ひまつ)感染防止を図るビニールカーテンの設置といった対策を講じてきた。さらに利用客に対し、製麺工場にある設備で製造し衛生管理に使っている「次亜塩素酸水」を無料で配布し、感染防止に役立ててもらっている。
 
 大野社長は今回の持ち帰りサービスについて、「おいしく食べられるように工夫した」と説明し、利用を呼び掛けている。

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