大フジ、人知れず華やぐ  あしかがフラワーパーク

下野新聞
2020年5月1日

 大型連休が本格的にスタートした29日、足利市迫間(はさま)町の「あしかがフラワーパーク」では、来園者がいない中で名物の大フジが見頃を迎えた。同園は13日~5月6日を臨時休園としているが、その後の再開の見通しは不透明だという。それでも従業員たちは園内の草木の世話に余念がない。

 大フジは29日現在で五分咲き。昨年の台風19号の影響はなく、10万を超えるフジの房が春風になびく。房の成長を計測した管理担当長谷川広征(はせがわひろゆき)さん(48)は「今までで五指に入る美しさ。台風被害で応援してくれた人への恩返しのためにも育てたので、見てもらいたかった」と話した。

 早川公一郎(はやかわこういちろう)社長(39)は「(大フジなどは)みんなが一丸となって仕上げた『作品』。いつでも再開できる準備を整えている」と真っすぐ前を向いた。

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