地元愛 ぎっしり詰めて おとんメンチカツ 肉のかわだ(小山)

下野新聞
2020年4月30日

 これほど“地元愛”がぎっしり詰まったグルメをほかに知らない。小山市西部の「肉のかわだ」の「元祖小山の豚おとんメンチカツ」(1枚150円)は材料のほぼすべてが県産だ。

 小山産の豚「おとん」と県産豚「とちぎゆめポーク」、県産和牛をそれぞれひき、脂身の状態に応じてバランス良く混ぜ合わせる。衣に県産小麦「イワイノダイチ」で作った食パンを砕いた生パン粉をまぶしてカラッと揚げる。

 一口頬張ると、かむほどに肉の甘みがじわ~っと広がり、思わず表情が緩む。ほどよい歯応えで肉そのもののうま味を感じられるのは、余計なものが入っていない証拠だろう。

 店主の河田光男(かわだみつお)さん(69)は「ここでしか食べられないものを食べてほしい」と地産地消にこだわり続けてきた。メンチカツを含め10種類ほどの揚げ物はすべて妻千恵子(ちえこ)さん(61)と共に毎日手作りしている。

 今年で創業52年。常連客はもちろん、遠方からも訪れる人が絶えない。店内を見渡すと県のマスコットキャラクター「とちまるくん」の人形や県内食品メーカーのソース、そして下野新聞の切り抜き記事も…。地元愛は店の隅々にまであふれていた。

 【メモ】小山市南小林13の2。揚げ物は午前11時~午後1時、午後4~6時半ごろ販売。売り切れ次第終了。不定休。(問)0285・38・0674。

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