手間かけ おいしさ追求  日光山フレンチトースト 珈茶話(日光)

下野新聞
2020年4月17日

 外はカリカリ、中がふわっとした食感を楽しめるフレンチトースト。一緒に添えられた自家製のとちおとめシロップや和三盆シロップ、バニラアイスなどとの相性も抜群で、老若男女を問わず人気を博す。

 材料や作り方にはこだわりが詰まっている。金谷ホテルベーカリー(日光市)のロイヤルブレッドを1日乾燥させた後、那須御養卵、てんさい糖、牛乳を使った特製のアパレイユ(卵液)に1日浸してから、オーブンでじっくり焼き上げる。手間を惜しまず作られた一品で、お酒を飲んだ後の締めとしても楽しめる。

 メニューに登場したのは約5年前。きっかけは店で提供している四代目氷屋徳次郎(日光市)の天然氷のかき氷だ。「かき氷用の自家製シロップを改良し、ほかに活用できないか。フードロスの削減につなげたい」と店長の柏木純一(かしわぎじゅんいち)さん(38)が考案。「お客さまの声を聞きながらおいしさを追求し、試行錯誤の末、今の形にたどり着いた」

 ラテアーティストでもある柏木さん。立体的にデザインされたラテと一緒に注文する人も多く、会員制交流サイト(SNS)を見て国内外から来店客が訪れる。ピザやコーヒーなどはテークアウトも可能だ。

【メモ】日光山フレンチトーストはSサイズ600円から▽日光市今市1147▽営業時間 午前11時~午後10時(日曜日は午後6時)▽定休日 水曜▽(問)0288・22・5876

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