ニーズの把握を心掛け 【通りに いらっしゃい】靴修理店amor(アモル)(競輪場通り)

下野新聞
2020年3月24日
田村さんが修理を手掛けた靴がずらりと並ぶ店内。オープンから間もなく6年、リピーターも多いという

 都内の製靴学校で学びましたが、リーマンショックの影響で製靴の求人が無く、都内の修理店に就職しました。「いつかは製造へ戻ろう」と思っていましたが、自分には修理の方が合っていると気がつきました。製靴だと作るのが中心ですが、修理は接客の機会も多く、仕事内容のバランスの良さが気に入っています。

 店は2014年にオープンし、今年の4月で丸6年を迎えます。修理は靴底の直しや婦人靴のピンヒール交換、擦れた部分の色補正など幅広く対応。製靴の知識を生かし、分解しての修理ができるのもうちの強みです。

 30年大切にしている品など、靴を大切にされているお客さんは多いですね。修理では新品には戻りませんが、戻せる努力はしたい。この仕事で一番大切にしているのは、お客さんのニーズをきちんと把握すること。「直せるか」だけでなく、「どこまで直すか」-。価格の希望や思いもくみ取り、お客さんにとってベストな選択をしてもらえるお手伝いをしたい、と思っています。

 競輪場通り沿いの立地を選んだのは、商業施設近くのいいポジションだったから。車の往来が多く、活気があります。学生時代、福田屋によく買い物に行っていたので、昔から愛着はありますね。

 【メモ】宇都宮市今泉町66の1。(問)028・627・2511▽営業時間 午前11時~午後7時▽定休日 水曜、第1・3日曜▽一押し商品 靴のかかと交換▽宇都宮を一言で言うと 居心地がいい

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