土器などの特徴から当時の文化交流の様子が分かる企画展「縄文クロスロード・槻沢」

那須塩原「槻沢遺跡」企画展  那須野が原博物館 人や文化の交流紹介 縄文期、東北との接点 

下野新聞
2020年2月14日

 【那須塩原】県内屈指の縄文時代の集落跡として知られ、市史跡の「槻沢(つきのきざわ)遺跡」の出土品を集めた企画展「縄文クロスロード・槻沢」が、三島5丁目の那須野が原博物館で開かれている。土器などの出土品約90点を展示し、東北と接する場所に位置する同遺跡ならではの人々や文化の交わりを紹介している。同館は「関東、東北の境目が縄文時代にもあった。古代の人たちの当時の様子を見てもらえたら」と呼び掛けている。4月12日まで。

 槻沢遺跡は縄文時代中期から後期にかけた集落跡で、台地上に直径150メートルにわたり広がる。これまで5回の発掘がなされ、竪穴住居跡150軒、土坑350基以上が見つかっている。

 同館によると、槻沢遺跡では関東で多くみられる土器の縁が波状になった「阿玉台(あたまだい)式」、東北でみられる渦巻き状などの模様が特徴の「大木(だいぎ)式」の土器がそれぞれ発掘されているほか、二つの特徴を合わせた土器も見つかっている。

 また、いろりも東北の「複式炉」、関東の「石囲炉」を融合させた独自の炉も出土している。

 同館の坂本菜月(さかもとなつき)学芸員(24)は「関東北部で東北との境界にあった槻沢遺跡の特徴で、文化や人が交流していた表れ」と解説する。

 展示は3部に分かれ、当時の人々が食していた木の実や狩っていたシカやイノシシのはく製のほか、槻沢遺跡に関する出土の分布などの分析や解説、炉や土器の展示を通じた文化交流の様子を紹介している。

 23日、3月8日にワークショップ、16日、3月15日に展示解説を行う。月曜休館。(問)同館0287・36・0949。

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