《まち歩き・里歩き》スタート みどり市東運動公園 (みどり市東町座間) ダム湖彩る紅葉 

上毛新聞
2015年11月5日

朝晩の冷え込みは増してきたが、行楽シーズンはまだまだ続いている。わくわくを求めて、外へ飛び出そう。そろそろ見頃になる紅葉を求めて、県東部に位置する草木湖周辺を散策することにした。みどり市東町座間の市東運動公園を出発し、景色を楽しみながら周辺の魅力あふれるスポットを巡った。
同公園は、草木湖まつりや草木湖一周マラソン全国大会などのイベントでも中心となる。野球場やテニスコート、多目的運動広場のほか、児童遊園地、屋外ステージもあり、地域住民から親しまれている。中央広場は、石の彫刻作品が点在していた。旧勢多東村時代に、地場産業の石材業をPRするために開かれた石彫刻展で入賞した作品だ。
ダムに近づくため公園に隣接する社会体育館の脇から、桜の名所でもある水の広場へ続く下り坂を歩く。草木ダムは、渡良瀬川沿岸の洪水防御や水道水の確保、水力発電を行うことなどを目的に造られた多目的ダムで、1977年3月に総工費約500億円で完成した。ダムを下から見上げるとその迫力に圧倒された。
社会体育館の方へ戻ると道の反対側に童謡ふるさと館があった。地元出身で童謡「うさぎとかめ」や「きんたろう」などの作詞で知られる石原和三郎を顕彰し、童謡と文化の普及振興を目的に造られた。和三郎の資料や童謡のパネルを展示している。飯塚由美子館長(52)=写真=が「紅葉シーズン以外にも、さまざまな種類の花が楽しめる春から夏、イルミネーションがきれいな冬と四季折々の風景が堪能できる。地元の人たちもイベントを開くなどおもてなしの工夫をしている」と地域の魅力を教えてくれた。
紅葉の名所でもある不動滝に向かう。その途中に不動明王をまつる不動堂があり、隣には1メートルを超える大きなわら草履が納められている「大わらぞうり奉納殿」があった。手作りの巨大なわら草履から、今も地域住民から大切にされていることがうかがえる。遊歩道を進み階段を下っていくと、落差20メートルの不動滝が見えた。観瀑台からは滝を正面から見ることができ、流れ落ちる水の音だけが聞こえる不思議な静けさを感じた。
草木ダム管理所を通り過ぎ、草木湖展望台まで足を延ばす。湖を囲む山の赤や黄に染まる木と常緑樹とがパッチワークのよう。撮影スポットとしても人気を集める場所だ。今年の紅葉は、11月上旬から中旬が見頃ということで、まだ色づき始めたところだったが、雄大な景色に心が洗われた。
紅葉狩りには少し早かったが、魅力的なスポットが発見できた。
(文化生活部 田村嘉秋)

【コースの特徴】
高低差のある3.8キロ。不動滝の観瀑台までの遊歩道は急な階段あり。

【寄り道したら】「わらべ工房」 木工品に地域の魅力
みどり市が運営する「わらべ工房」(同市東町座間)は、地元産の木材を利用した木工品を販売するほか、木工体験ができる。
販売しているのは、机や椅子といった家具から、しゃもじ、落としぶた、コースターなどの日用品まで種類が豊富=写真。木工体験は800~1500円の料金で、椅子や貯金箱、本立てなどを1時間前後で手軽に作ることができる。糸のこぎりを使って作るパズルなどもあり、子どもから大人まで楽しめる。
同工房スタッフの小林八重子さん(63)は「県外からのお客さんも多い。地域の魅力を感じてもらい、『また来たい』と思ってもらえるように心掛けている」と話す。
午前9時~午後5時。月、火曜定休。問い合わせは同工房(☎0277・97・2581)へ。

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