上からのぞく大型水槽 かすみがうら市水族館、2月1日リニューアル

茨城新聞
2020年2月1日

かすみがうら市坂の市水族館が1日、リニューアルオープンする。大型から小型まで水槽や館内設備を一新した。ワカサギやタナゴといった霞ケ浦や利根川水系の淡水魚約100種類を展示。近隣の魚の生態系を学ぶことができる。

展示室は大きく三つのコーナーに分かれ、入り口近くには「パノラマ水槽」を含む大型の水槽を設置。従来の壁に埋め込んだ形から、壁を取り払い上からも魚を見られるようにした。魚に直接手を触れられる場所もある。主に霞ケ浦水系や利根川水系で採取したワカサギやニジマスなどを入れた。ワカサギをじっくり観察でき、体長120センチのオオサンショウウオも見られる。

壁を青色にした「ブルーコーナー」は、ヤモリやスッポン、カニ、外来魚を展示。小型水槽コーナーでは、絶滅危惧種のミヤコタナゴやミナミメダカを見られる。ほかにチョウザメや金色のウナギを飼育する。

同館は1989年4月に霞ケ浦の魚介類の生態を学べる淡水魚専門の水族館として開館。大きなリニューアルは初めてで、市は約6千万円をかけて昨年11月から工事を進めた。

石崎詩織館長は「魚との距離を縮め、水槽の位置を低くしたり説明文を工夫したりして子どもにも見やすい展示にした」と話した。

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