作曲家の故吉田正氏支えた妻、喜代子さん紹介 日立・吉田正記念館

茨城新聞
2020年1月16日

日立市出身で国民栄誉賞に輝いた作曲家の故吉田正氏を顕彰する「吉田正音楽記念館」の開館15周年を記念し、初代名誉館長で妻の喜代子さんを紹介する「吉田喜代子展」が同市宮田町5丁目の同記念館で開かれている。3月22日まで。

喜代子さんは1921年東京都の生まれ、51年に知人の紹介で知り合った吉田氏と結婚。主婦業の傍ら楽譜の清書や資料の整理をするなど、50年間にわたり作曲活動を支えた。

98年に吉田氏が亡くなった後は同記念館の建設やオーケストラの創設など吉田正記念事業に尽力。2004年に同館の名誉館長に就任し、11年に死去した。

同展は吉田門下生の橋幸夫さんや三田明さん、古都清乃さんらが今展のために記した喜代子さんとの思い出や写真などを譜面台計19台に展示。吉田夫妻の絆を題材にしたフランク永井さんの名曲「おまえに」の楽譜や同記念館を訪問した際の写真パネルも並ぶ。

5階の展望カフェには、それぞれ750枚のレコードジャケットを使って吉田夫妻らを描いたA3サイズのモザイクアートが飾られている。茨城大工学部の矢内浩文准教授が制作した。

同館の担当者は「吉田先生の功績は喜代子夫人のおかげ。記念館の設立にも力を注いだ夫人の人となりに共感してほしい」と話している。

夫婦で訪れた小美玉市の赤塚明子さん(68)は「青春時代に繰り返し聴いた吉田メロディーを支えてきた喜代子さんを知ることができてよかった」と笑顔を見せた。

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