地域の課題、地図に 12月8日まで茨城大図書館 児童生徒の作品展

茨城新聞
2019年11月29日

第20回いばらき児童生徒地図作品展が12月8日まで、水戸市文京の茨城大図書館で開かれている。地域の課題を見つけ、実態を調査し背景を考察した力作が並ぶ。最優秀賞1点、優秀賞6点、佳作13点を含む創意工夫の計49点が展示されている。

最優秀賞に輝いたつくば市立島名小の5年生グループは市内小学校の児童数の変化や統廃合を地図に表現した。2008年から5年ごとに一枚の地図として、統廃合の背景にも触れた。さらに23年の未来予想もしている。

優秀賞の江戸川学園取手中の和田更紗さんは「牛久市の空き家マップ」をテーマにした。牛久市の人口の推移、市内にある牛久駅とひたち野うしく駅の新旧二つの駅との関連、統計資料なども盛り込んだ。

優秀賞の茨城大付属中の佐々木あすかさんは「古代水戸の史跡と神社の伝説マップ」をテーマに、古い神社や伝説を取り上げた。地形段彩図で標高を立体的に表現し、神社が水害などの災害を受けない場所にあることを提示した。

ほかに、県内ダム巡り、マンホールマップ、失われた鉄道、心霊スポットマップなど資料を収集したり、現地を取材したりした作品が展示されている。

いばらき児童生徒地図研究会会長の村山朝子茨城大教授は「自分でテーマを見つけ、地図に落として分布の偏りを示したりして作品にはそれぞれ工夫がある。考察や提言もある作品が多い」と、空間的に思考する力を身に付けることが重要と説明した。

最優秀賞と優秀賞作品は来年1月4日から2月16日まで、つくば市北郷の地図と測量の科学館で開かれる全国児童生徒地図優秀作品展に出展される。

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