こだわり「栗御膳」開発 笠間産 食感や見た目に一工夫

茨城新聞
2015年10月31日

笠間市産のクリの消費拡大を目指す栗料理の試食会「かさま秋の美食」が30日、同市笠間の和食店・味の店はらだで開かれ、同店料理長の手口均さん(55)が考案した栗御膳(くりごぜん)に、市民など約40人が舌鼓を打った。

 クリ生産者や加工業者、JA常陸、県、市などで構成する「笠間の栗グレードアップ会議」と市農業公社主催。全国有数のクリ産地の地元で積極的に料理に使ってもらえるようアピールしようと、2011年から毎年店を変え、栗料理の開発と提供を依頼している。

 今回の栗御膳は全9品で、クリをはじめ、海産物を除く全ての食材が市内産というこだわりよう。土台のダイコンにクリやエビなどを乗せて蒸した「七宝盛」▽クリとキクラゲの卵寄せ▽クリとムカゴの白あえ▽クリ入りかき揚げ-などの栗料理以外にも、サツマイモの豚肉巻きや柿の天ぷらといったアイデア料理がそろう。

 「クリと他の食材の調和や食感に配慮し、目でも楽しめるよう工夫した」と手口さん。試食した同市南小泉、主婦、白田良子さん(65)は「発想、味ともに良く素晴らしい。家でもまねして作ってみたい」と、笑顔で話した。

 栗御膳は11月10日まで同店で提供。税込み3千円で要予約。問い合わせ、予約は同店TEL0296(72)1035

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