名峰背にヨット快走 日光・中禅寺湖 12艘腕競う

下野新聞
2019年9月6日

昭和初期まで奥日光に存在し、昨年復活した「男体山ヨットクラブ」のレースが5日、中禅寺湖で行われた。県内外から12艘(そう)が参加し、日光二荒山神社中宮祠前の湖畔と上野島を往復する7キロのコースで腕を競った。

朝方まで霧に包まれ、幻想的な姿を見せていた湖は、スタート前の午前9時半ごろには晴れ間が広がった。ヨットは帆に風をはらませ、男体山をバックに水面を滑るように進んだ。

駐日英国大使らが1906年に設立したクラブを昨年、愛好家らが復活させた。世界のリゾート地を歩いて来た同クラブの秋山治(あきやまおさむ)理事長(68)=那須塩原市西三島6丁目=は「中禅寺湖は世界の湖の中でもトップクラスの景観。その湖面の有効活用にはセーリングが一番。地域活性化にもなる」と話していた。