灯籠500基、準備進む 12日から竜神峡まつり 常陸太田

茨城新聞
2019年8月1日

常陸太田市の竜神大吊橋を幻想的な明かりが照らす「竜神峡灯ろうまつり」に飾る灯籠の準備が、同市下高倉町の高倉交流センター体育館で始まった。同まつりは12日から15日まで、大吊橋周辺に約500基の灯籠が並び、幻想的な景色を演出する。灯籠の一部には市内の園児などが描いた絵を貼り付ける。

灯籠の準備作業は例年、水府振興公社のスタッフが8日間ほどかけて仕上げる。灯籠は高さ約50センチ、幅約20センチ。ろうそく台にこびり付いたろうを削り取り、500基のうち大吊橋の欄干に下げる200基には、果物や動物、アニメのキャラクターなど園児が描いた絵を貼る。風鈴100個も飾り、涼を演出する美しい音色を響かせる。

井上甲栄子(きえこ)さん(62)は「絵にしわが寄らないよう気を使う。まつり期間中、好天に恵まれることを願っている」と手を止めずに話す。長嶋悦子さん(73)も「子どもたちの絵は好評。風鈴の音色もすてきだ。竹灯籠も神秘的で好きですね」と笑顔を見せる。

灯籠は大吊橋対岸広場周囲や第1駐車場周囲、第1駐車場からゲートまでの道路両側にも飾る。竹灯籠も100本を対岸広場に設置する。

点灯は午後6時ごろから同9時ごろまで。期間中は午後5時から渡橋料無料。フォトコンテスト、インスタグラムフォトコンテストを実施。「灯ろうまつりと夏」をテーマに、竜神峡や竜神大吊橋、灯ろうまつりの魅力を発信する写真を募集する。問い合わせは常陸太田市観光物産協会(電)0294(72)8194

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