水戸藩の教育 高水準 夏休み企画展 市立博物館 寺子屋模型や当時の教科書 学びの様子紹介

茨城新聞
2019年7月24日

江戸時代末期に武士や庶民らが学んだ高い教育水準を子どもたちに知ってもらおうと、夏休み特別企画展「水戸藩の学校」が水戸市大町の同市立博物館で開かれている。水戸周辺に開設されていた寺子屋や〓(郷の根のツクリが食ヘンの旧字体のヒトガシラを取る)校(ごうこう)を中心に、模型や教科書など貴重な資料を通して当時の様子を紹介している。8月25日まで。入場無料。

同市の弘道館をはじめとする教育遺産群が「日本遺産」に認定されていることから、高い水準を誇る当時の教育に対する理解を促そうと初めて企画した。

会場では日本初の女性小学校教師として知られる黒沢止幾(とき)が開校した寺子屋の模型に加え、和算や漢字辞典、そろばんの使い方など多彩な当時の教科書なども展示。寺子屋への入学から卒業までを示した当時のすごろくもパネル展示し、教育環境の様子を紹介している。

また、弘道館のコーナーでは、水戸空襲で焼け落ちた「孔子廟(こうしびょう)」の屋根に設置されていた置き瓦「鬼龍子(きりゅうし)」も展示。約130点に及ぶ資料を通し、勉学から武術まで幅広く学んだ水戸藩における初等、中等、高等教育の水準の高さについて理解を促す。

同館学芸員の藤井達也さんは「当時の学びの様子を知ってもらい、学力の高さや現代との違いを理解してもらえたら」と話している。会期中は、スポーツチャンバラや江戸時代に流行した紙工作、ゴム鉄砲作りなどのワークショップも開催。学芸員による解説も行う。問い合わせは同館(電)029(226)6521

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