ワット・アルン展示 東武ワールドスクウェア タイとの相互誘客期待

下野新聞
2019年7月22日

 日光市鬼怒川温泉大原のテーマパーク「東武ワールドスクウェア」で20日、タイのバンコクにある「ワット・アルン」の25分の1のミニチュアの完成記念セレモニーが行われ、展示公開が始まった。タイ政府関係者らも出席し、日本とタイの相互誘客や観光友好の発展に期待を寄せた。公開を記念し、21日は「入園無料Day」を実施する。

 ワット・アルンはバンコクのチャオプラヤー川西岸にあり、三島由紀夫(みしまゆきお)の小説「暁の寺」の寺院として知られる。彫刻や陶器がちりばめられた高さ約75メートルの寺のシンボルの大仏塔を、ミニチュアでは約2・7メートルで緻密に再現。小仏塔や本堂なども作られた。同園ではタイの建造物のミニチュアは初めて。近年、東南アジアからの観光客が増えており展示したという。

 セレモニーには、タイのバンサーン・ブンナーク駐日大使、大嶋一生(おおしまかずお)日光市長、根津嘉澄(ねづよしずみ)東武鉄道社長をはじめ、ワット・アルンの僧侶らも出席した。ブンナーク大使は「栃木県はタイ人が好きなイチゴの産地で親近感がある。ワット・アルンで関係がより緊密になってほしい」と展示を喜んだ。

 入園無料Dayは午前9時~午後5時。(問)同園0288・77・1055。