《ぐんま再発見》こんにゃくを料理の主役に 甘楽の「パーク」 世界へPR

上毛新聞
2019年7月6日

 しょうゆラーメンにソース焼きそば、カレー、から揚げ…。こんにゃく製造販売のヨコオデイリーフーズが運営する「こんにゃくパーク」(甘楽町小幡)に並ぶのは、こんにゃくが“主役”となった料理の数々だ。こんにゃく製造の見学に加え、多彩なこんにゃく料理を無料で試食できるパークには連日、県内外から多くの観光客が詰め掛ける。開業から5年、パークは日本一の産地からこんにゃくの魅力を発信する、人気の観光スポットに成長した。

◎一日3000人
 こんにゃくパークの前身は、8年前に本社に併設して造られた工場見学施設「こんにゃく博物館」。同館の見学者をもてなそうと、こんにゃく料理を振る舞ったのがバイキングコーナーの始まりだ。

 本県はコンニャクイモの最大の産地。2018年の農林水産省の統計によると、国内収穫量の93%を占める。ただ、ヘルシーさからファンの多いこんにゃくも、メインの食材として活用されることは少ない。パークではこんにゃくが“脇役”ではなく、“主役”となるさまざまな料理を提案している。

 14年4月に開業したパークには、一日平均3千人が訪れる。北海道から沖縄までの全国に加え、アジアをはじめとする海外からの団体客も増えており、本県の特産のPRに貢献している。猪谷清吾支配人(54)は「また来たいと思ってもらえるような施設づくりを心掛けている」と話す。

◎こだわりの味
 施設2階では、製品の仕込みから梱包(こんぽう)まで一連の作業を見学できる。しらたきの製造ラインでは、原材料を凝固剤と混ぜ合わせて練り込む光景などが、ガラス越しに広がる。見学した商品を実際に味わえるバイキングコーナーは、連日大盛況だ。こんにゃくを牛肉風に使って調理したカレーや「タコさんこんにゃくの唐揚げ」など、食感と味覚にこだわったプロのこんにゃく料理を紹介する。

 地元のコンニャクイモ生産者、高橋宏臣さん(72)=同町小幡=は「こんにゃくの消費量は次第に減っているが、パークでの宣伝が消費拡大につながるとうれしい」と期待を込める。
(水村希英)