《茨めん》すだちうどんセット たらいうどん椛や(水戸市)

茨城新聞
2019年6月30日

薄切りの徳島県産スダチを散らした夏季限定の「すだちうどんセット」は、見た目も味も爽やかな一品。エビや季節の野菜などの天ぷらの盛り合わせが付く。主役のうどんは太く長い。「もちもちしたかみ応えを楽しんでほしい」と「たらいうどん椛(もみじ)や」社長の松岡献一郎さん。素材にこだわり、小麦粉は香川県の製粉会社からと常陸大宮市の契約農家から仕入れ、配合する。つゆは「だしのベースはいりこをメインとした瀬戸内海の味。土浦市のしょうゆを使っている」。

松岡さんはさぬきうどんで知られる香川県出身。茨城の地に本場の味を広めようと、2008年店を開いた。現在は水戸市を中心に4店舗を構える。たらいうどんは子どもの頃、家族で食べに出掛けた徳島県の郷土料理で「たらいを囲んでうどんを食べたのは楽しい思い出」と話す。「うどんを大勢で味わって楽しんでほしい」との思いから店名に付けた。

店舗は明治時代初期に建てられたという古民家を改装。看板商品の「釜揚げうどん」はたっぷりの湯でゆでた麺を水で締めずにゆで釜から直接取り出し、木製のたらいで提供する。「パスタでいえば少し硬さを残したアルデンテの状態にゆで上げる。ゆで上がりのタイミングが一番難しい」と語った。

水戸市有賀町1021の1
営業時間は午前11時半(土日祝日は同10時半)~午後9時
(電)029(259)4826

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