味にこだわり 多彩なパスタ②

上毛新聞
2019年5月30日

 粉食文化が根付いている本県は多彩なパスタを味わえる。40年間、創業当時のメニューが人気の店、食材を地元産、旬のものを貫く店、そばとパスタが一緒に味わえる店舗もある。各店それぞれのこだわりや試行錯誤を知ると、楽しみ方も広がる。

【イタリアンカジュアルレストラン フォレスト工房チキチキ (桐生市宮本町4―8―35) 店主 大村 清さん(67) 由喜江さん(64)】
◎野菜のうま味生かす

 1996年に、桐生が岡動物園・遊園地の北側に開店しました。これからの時季にお薦めしたいのが、夏のランチメニュー「冷製トマトパスタ」(1300円、パンとドリンク付き)です。

 群馬はおいしい野菜がたくさんあるので、料理に使う素材は地産地消。パスタにたっぷり載せたトマトは伊勢崎産のものを使っています。

 ソースは、シチリア産のアンチョビーと玉ネギ、ニンジンなどの野菜を4時間じっくり煮込んで仕上げます。

 トマトの甘みと野菜のうま味が感じられ、食欲が落ちる暑い季節にもおいしく食べられます。

 もう一つお薦めしたい夏のパスタが冷製のカルボナーラ。コクがあるのにさっぱり味わえると、ファンが多い人気メニューです。

 【営業時間】正午~午後2時半、午後5時半~9時。毎週月曜定休。火曜日は不定休。☎0277・47・5500。

【洋食屋 モンテロ相生店(桐生市相生町1―209―1) 店主 茂木 謙司さん(67)】
◎19種類を日替わりで
 山菜とトマトスープの「モンテロスパゲティ」は、40年前の開店当時から人気があり、麺が300グラムのレギュラー(842円)と200グラムのハーフ(734円)があります。

 「モンテロ」はスペイン語で狩人の意味があり、山小屋風の店内の雰囲気と相まって、食べるとちょっとしたハイキング気分にさせてくれます。サラダ、ケーキ、ドリンクが付くセットメニュー(1328円)もあります。

 夏は、トマトやレタスなどの野菜をふんだんに盛り、自家製みそドレッシングを添えた「サラダスパゲティ」(950円)も好評。午前11時~午後2時には、19種類あるスパゲティを日替わりで提供する「ランチセット」(788円)もあります。スープ、サラダ、ドリンク付きです。

 常連客も多く、調理場は毎日が真剣勝負。「モンテロの味」を多くの人に伝えていきたいと思っています。

 【営業時間】午前10時~午後9時。年中無休。☎0277・54・7255。