常陸太田・梅津会館 縄文~中世の土器展示 瑞龍遺跡の出土品多数

茨城新聞
2019年5月10日

常陸太田市瑞龍町の瑞龍遺跡発掘調査の成果を紹介する企画展「発掘された常陸太田の歴史~瑞龍遺跡~」が、同市西二町の市郷土資料館梅津会館で開かれている。市道拡幅改良工事に伴い実施された調査で、縄文時代から中世に至るまでの遺物が出土し、小野崎城に伴う土師質(はじしつ)土器の小皿なども見つかった。今展では合わせて県教育財団の発掘調査で確認された墨書土器なども展示している。

瑞龍遺跡は市南部に位置し、里川右岸の標高約42メートルの台地縁辺部に立地。周辺には小野崎城跡や古墳群も存在し、古代から中近世の遺構や遺物が確認されている。

同市の発掘調査は市内の市道6035線(瑞龍中道線)道路改良工事に伴い、2017年度から2年間で実施。縄文時代から中世の遺物が出土し、その中には奈良・平安時代の官人の存在が推測できる「円面硯(えんめんけん)」や、小野崎城に由来するとみられる土師質土器の小皿なども出土。同展では「土師器(はじき)」や「須恵器(すえき)」などの土器70点以上を紹介している。

会期中は常設展示室で瑞龍遺跡の発掘調査で出土した遺物に触れることができるコーナー「本物の土器にふれてみよう!」を設けている。

国道293号常陸太田東バイパス整備事業(13~16年度)に伴い、県教育財団の発掘調査による出土遺物では、「中都幡」「河内」と墨書された土器など12点を展示している。

同市教委文化課では「調査範囲は狭いが、貴重な縄文時代の出土品をぜひ見てほしい」と話している。

同企画展は7月7日(午前9時~午後5時)まで。入館無料。記念講演会「瑞龍遺跡の発掘調査について」が6月15日午前10時から、同資料館2階で予定。元毛野考古学研究所調査員の早川麗司さんが講師を務める。先着順で定員80人(事前申し込み不要)。問い合わせは市郷土資料館(電)0294(72)3201

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