琉球の希少植物 100種を一堂に 筑波実験植物園、19日まで

茨城新聞
2019年5月10日

琉球列島でしか見ることのできない希少な植物を展示した企画展「琉球の植物」が、つくば市天久保の国立科学博物館筑波実験植物園で開かれている。同列島には国内でも最も豊富な種類の植物が分布。約100種類の珍しい植物が一堂に会している。19日まで。

琉球の植物は、九州地方と台湾の間にある約200の島に自生する。列島北部から南部まで広く、温帯と熱帯の中間的な気候の亜熱帯植物に属する。わずかな気温変化で致命的なダメージを受けることから、多くの植物に絶滅の危険がある。

企画展では、「生物多様性」と「絶滅危惧植物」をテーマに、同植物園で栽培している植物を中心に展示。島での固有種のほか、九州や中国本土などの植物と近い種類があるのが特徴だ。会場ではパネル説明と、温室に多彩な植物を並べた。マメヅタカズラは尖閣諸島の魚釣島に分布する絶滅危惧種で、白い小さな花が開花中。準絶滅危惧種のリュウキュウツワブキは、普及種のツワブキよりも葉が細く、雨の多い気候で水没しても水の抵抗を減らす進化を遂げた。

琉球地方の人たちが植物からお茶を作ったり、頭にかぶるかさを作ったりしたことも紹介している。

企画した同植物園の國府方(こくぶがた)吾郎研究員は、「希少な植物を見て、楽しんで、知ってほしい」と話した。

問い合わせは同園(電)029(851)5159

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