《茨めん》旬菜天ざる そば園佐竹(常陸太田市)

茨城新聞
2019年5月5日

香り豊かなそばは、常陸太田市と常陸大宮市の常陸秋そばを自家製粉する。「そば殻の黒い粒が残る、ひきぐるみの田舎そば」と「そば園佐竹」店主の川野仁さん。毎朝手打ちするが、足りなくなると追加で打つこともある。そばつゆは「かつお節とさば節を基本に、毎日だしを取り、継ぎ足してきた返しと合わせる」。「旬菜天ざる」は山菜や野菜の天ぷらが7、8品つく。山菜は近くに所有する里山に毎朝取りに行く。野菜は自家製や地場産の野菜が中心。「山菜は自生ではなくある程度手を掛け、野菜は土作りからこだわって育ている」。店内に旬菜の天ざるの材料を張り出す。この日はコゴミ、セリ、タケノコ、アスパラガス、小ネギなど。5月は行者ニンニクや山ウド、アイコ(ミヤマイラクサ)などで、山菜や野菜は季節で変わる。

田園風景の中に古民家風のたたずまいが目を引く同店は1995年のオープン。先代が2006年急逝し、会社員だった川野さんが2代目を継いだ。「医食同源」が先代からの同店の信条。「食べることが健康の基本という考え方。先代の遺志を受け継ぎたい」

メニューは天ざるやとろろそば、けんちんそば(冬季)など。小皿に自家製漬物などを盛り合わせたお通しのサービスが好評。

常陸太田市天神林町5の207の2
午前11時~午後3時(ラストオーダー)
休みは月1回、1月1~5日
(電)0294(73)2288

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