天心記念館リニューアル ゆかりの品、展示再開 北茨城

茨城新聞
2019年4月18日

北茨城市大津町五浦の「天心記念館」のリニューアルが完了し、管理する茨城大五浦美術文化研究所は17日、報道機関向けに展示解説会を開いた。東日本大震災後に展示の中心となっていた六角堂再建の経緯紹介から、天心ゆかりの品などの展示に戻し、天心がなぜ五浦を愛し、どのように生活を楽しんだのかが理解できる内容となっている。

同館は六角堂や長屋門、天心邸などがある「天心遺跡」の関連資料を展示する施設として、1963年に建設。2011年の東日本大震災の被害から復旧した翌年からは、六角堂再建の経緯を紹介する展示が主となっていた。震災から8年が経過し、元のような展示に戻してほしいと地元から要望が上がり、リニューアルを進めていた。

施設は、壁紙を貼り替え、壁面の展示ケースと照明を新設。天心に始まる日本美術院の人脈を象徴的に描いた平山郁夫の絵画「日本美術院血脉図(けつみゃくず)」(複製)を正面に配置し、震災で展示ケースが損傷を受けた平櫛田中の木彫「活人箭(かつじんせん)」も8年ぶりに展示を再開した。

リニューアルは今年2月にほぼ終わり、順次公開を進めていたが、17日五浦海岸をジオサイトの一つとする県北ジオパーク構想のコーナーを新設し、海岸の景観を成す奇岩の標本や解説パネルを展示し完了した。

同研究所の元所長で同大の小泉晋弥教授は「展示を見ることで天心がどのような生活をしていたか知ってもらい、六角堂に対する受け止めを深めてほしい」と話した。同館の開館時間は9月までは午前8時半~午後5時半。月曜休館。

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