笠間日動美術館 宮津さん収集と所蔵の37組 共通点探る企画展

茨城新聞
2019年3月28日

笠間日動美術館所蔵の近代美術作品と現代美術の収集家・宮津大輔さん(55)のコレクションを並べて展示する企画展「シンクロニシティ -宮津大輔コレクション×笠間日動美術館 響き合う近・現代美術-」が、笠間市笠間の同館で開かれている。少女をモチーフとした岸田劉生と奈良美智さんの作品など37組74作品を対にして紹介。多種多様な作品を見比べ共通点や込められた豊かな思いを探る。会期は5月19日まで。

宮津さんは横浜美術大教授。1994年以来、企業に勤めながら作品収集を開始した。400点に上るコレクションの中には、世界的なアーティストが初期に制作した重要な作品も数多く含まれている。

今展は、近・現代美術の作品間に見いだせる共通点を切り口に、両コレクションを組み合わせたユニークな試み。少女を描いた岸田劉生の「村娘之図」(19年)と奈良美智さんの「無題」(98年)は、共に一見無邪気だが、時折少女の残酷性が見え隠れする。その他、ルネ・マグリットと草間彌生さんの作品など、時代や国を越えたさまざまな作品をペアで紹介。じっくりと鑑賞していた水戸市の男性(62)は「新しい鑑賞の仕方でとても興味深かった」と話した。

また、開幕に合わせ23日には宮津さんと長谷川智恵子副館長との対談会も行われた。2人は作家や作風の紹介を交え、作品が描かれた当時の時代背景や社会情勢など多彩な視点から作品間の共通点を説明。宮津さんは「作品一つ一つに物語があるのが美術の面白いところ」と述べ、長谷川副館長は「若い方にもぜひ見てもらいたい」と話した。

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