「カメ止め」ロケ地巡る ファンら、演技体験も 水戸、監督や俳優参加

茨城新聞
2019年2月25日

映画「カメラを止めるな!」のロケ地ツアーが24日、水戸市渡里町の芦山浄水場などで開かれ、映画の監督や俳優とともに茨城県内外から40人の映画ファンが“聖地”を巡った。ツアーでは物語各シーンの再現も盛り込まれ、主演を務めた濱津隆之さんによる「アクション!」など迫力たっぷりの決めぜりふに、参加者は興奮した様子で見入っていた。

同映画は昨年、都内2館限定上映から始まったインディーズ映画で、最終的に350館以上で210万人超を動員。計8日間のロケのうち、6日間が芦山浄水場で撮影されている。

ツアーには濱津さんのほか、上田慎一郎監督や日暮真央役を演じた真魚さんが参加。浄水場施設の内部や屋上など映画の舞台を参加者とともに巡り、実際に各シーンの演技を交えながら撮影当時の様子を説明した。

シーンの再現では、濱津さんや真魚さんに参加者も加わり、実際に登場人物の演技を体験。濱津さんから「本物をくれよ」「お前の人生、うそばーっかりだから」などと怒鳴られると、挑戦した参加者はその迫力に圧倒されていた。

浄水場の屋上で、濱津さんや真魚さんと乱闘する演技に挑戦した埼玉県川口市の福田敬子さん(33)は「何度も見た映画の役を、実際の役者さんと体験できるなんて」と満足げな様子。同市、原良田直子さん(34)も「大好きなシーンが目の前で見られて、本当にうれしい」と声を弾ませた。

上田監督は「(芦山浄水場は)リアリティーのある場所。機会があれば、またこうしたツアーをやりたい」と話した。

ツアーは1月16日に募集を受け付け、約30分で定員の40人に達した。

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