白銀に鮮やか衣装映え マウントジーンズ、初開催 コスプレ姿で滑走

下野新聞
2019年1月22日

 【那須】ドラえもんやセーラー服などのコスプレ衣装に身を包んだスキーヤーがゲレンデを滑走する「コスプレ祭りinマウントジーンズ那須」が19日、大島のスキー場「マウントジーンズ那須」で初めて開かれ、鮮やかな衣装がゲレンデを彩った。コスプレコンテストなども開かれ、同スキー場広報担当の大塚昌代(おおつかまさよ)さん(40)は「完成度の高いコスプレが多かった。見た人にも楽しんでいただけたのでは」と手応えをつかんだ様子だった。

 同スキー場によると、スキー・スノーボードが流行した1990年代に比べ、現在は来場者数が半減しているという。来場者を増やそうと2003年から毎年12月下旬、サンタクロースの格好をした来場者にリフト券を無料で配ると、コスプレ参加者が年々増加。好評だったため、今回新たなイベントを実現した。

 コスプレーヤー約40人は元気にゲレンデを滑走。アニメ「ポプテピピック」のコスプレをした宇都宮市下岡本町、会社員多田出紗理奈(ただいでさりな)さん(21)は「コスプレをして滑るのは初めて。スカートは寒いけど、小道具も作って気合十分で来た」と笑顔で話した。

 カーネルサンダースのコスプレをした那須町高久乙、NPO職員真山高士(さなやまたかし)さん(34)は「友人とペンで顔に色を着けました。コスプレをすると元気が出ますね」と話した。家族4人で来場した宇都宮市東峰町、主婦遠藤(えんどう)さとみさん(44)はコスプレーヤーを見て「珍しい格好の人もいて楽しい。家族でコスプレをしてくれば良かったな」と残念がっていた。

 また記念撮影会やコスプレコンテストも実施。参加者たちはコスプレーヤー同士で写真を撮るなど交流を深めていた。広報担当の大塚さんは「にぎやかなイベントになった。今後も開催していきたい」と意気込んだ。