ドライフルーツ商品化 道の駅しおばら水耕栽培メロン 地元起業夫婦と共同開発

下野新聞
2019年1月10日

 【那須塩原】関谷の「道の駅湯の香しおばら」を運営するアグリパル塩原会(君島圭一(きみしまけいいち)会長)は9日、水耕栽培したメロンを使ったドライフルーツを商品化したと発表した。

 地元の農産物加工販売「地産ラボ」(秋山直道(あきやまなおみち)代表)と共同開発。メロンの風味と甘さが凝縮した味わいが特徴で「ひと味違った魅力を味わって」としている。

 昨年春からメロンを水耕栽培する同会は、8月下旬から二期作に挑戦し、12月に約140個を収穫。ただ寒さもあり、出来は直径約12センチと小ぶり。重さも1キロと夏収穫時の半分で、加工方法を模索していた。

 「地産ラボ」の秋山さん(37)は元横浜市役所職員。関谷出身ののぞみさん(34)と結婚後、のぞみさんの父が経営する製麺所を縮小すると聞き「公務員の代わりはいても、うどん屋の代わりはいない」と5年前に関谷に移住した。

 製麺所経営の傍ら、3年前にのぞみさんと地元野菜や果物を乾燥し製造販売する「地産ラボ」を起業。メロン加工の打診を受け「おいしい素材は乾燥してもおいしい」(のぞみさん)と取り組みを始めた。

 開発した「宙(そら)飛ぶメロン乾燥果実」は1袋30グラム、30袋製作した。厚さ約1・2センチにカットしたメロンを24時間かけて乾燥させ、ほどよい柔らかさを残してうまみを凝縮した。果肉の青、赤の2種あり各700円(税込み)。(問)アグリパル塩原0287・35・4401。