花嫁姿で薬師参り、地域にお披露目 那須塩原・薬王寺

下野新聞
2015年10月19日

 【那須塩原】地域に嫁いだ花嫁が住民へのお披露目を兼ねて薬師参りをする峯薬師大祭が18日、塩野崎の薬王寺(佐久間啄道(さくまたくどう)住職)の奥の院で開かれ、白無垢(むく)など花嫁姿の女性5人が参道をしずしず進み、薬師堂に詣でた。

 同寺によると、祭りは昭和の中頃に途絶えたが、仁王門などの修復と合わせ1991年に復活。かつての春開催から農作業を終えた10月の第3日曜に時期を移し継続されている。

 女性たちは介添人に手を引かれ、石段をゆっくりと上って奥の院に到着。お参りと参詣客へのがらまきを終えると、ステージ前で自身の名前を紹介された。

 花嫁の一人で那須塩原市佐野、介護福祉士高久亜有美(たかくあゆみ)さん(28)は色打ち掛け姿で参加。「打ち掛けは昨年5月の結婚式でも着たばかり。当時を思い出しました」と笑顔。傍らで見守った夫で電気工事業知仁(ともひと)さん(34)は「とてもきれいです」と目を細めていた。

地図を開く 近くのニュース