日の光輝く「森の教会」 【2018師走点描】宇都宮・大谷で特別公開 来月まで

下野新聞
2018年12月18日

 巨大な地下空間が魅力の宇都宮市大谷町の大谷資料館が、普段は非公開のゾーンを特別公開している。1月31日まで。

 普段は結婚式場などとして使われているゾーンで、毎年、この時季に公開している。「森の教会」をテーマに、木や草、土などを使って装飾した。岩の隙間から天然光が差し込み、天井から吊り下げられた白いベールとともに、幻想的な雰囲気を生み出している。

 大谷石に含まれる塩分が乾燥によって吹き出た「石の華」も多く見られた。17日、盛岡市から訪れた会社員女性(34)は「神秘的できれい」と、大谷ならではの光景を見つめていた。同館の鈴木洋夫(すずきひろお)館長(65)は「今年は天然光を生かすため、照明を控え目にしています」と話していた。

 午前9時半~午後4時半(1月2、3日は午前10時~午後4時)。大人800円、小中学生400円。毎週火曜と12月25日~1月1日は休館。