熟練の技、竹籠作り 笠間

茨城新聞
2018年12月18日

新年に向けて、もち米などを入れる大小さまざまな竹籠作りが最盛期を迎えている。制作するのは、笠間市の青物師、鈴木繁さん(85)。鈴木さんは中学卒業後から、竹で工芸品やざる、籠などの日用品を制作し、今年で70年を迎えた。

竹籠作りは、早朝から始まる。熟練の技を駆使し、今年伐採した同市産の孟宗竹(もうそうちく)や真竹(まだけ)を1~2ミリの細さに素早く割り、竹ひごを制作。数十本の竹ひごを丁寧に編み込み、3時間以上かけて、直径約35センチ、高さ20センチの「一寸ざる」を仕上げていく。

鈴木さんは「お正月は(お土産店などから)新鮮な青竹を入れて作ってほしいと要望が多い。1日3個作るのが精いっぱい」と穏やかな笑みを浮かべた。注文も受け付けている。問い合わせ先(電)0299(45)3324

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