結城紬「役にぴったり」 吉永さん主演映画「北の桜守」 衣装担当・宮本さん裏話

茨城新聞
2018年11月10日

「きものday結城」10周年記念事業として、吉永小百合さん主演映画「北の桜守」の上映会が9日、結城市中央町の市民文化センターアクロスで開かれた。映画では衣装に結城紬(つむぎ)が使われており、上映に先立ち衣装デザインを担当した宮本茉莉さんが、衣装に結城紬を選んだ理由など、撮影の裏話を披露した。

同映画は吉永さんの120作目となる作品。大戦末期から高度経済成長期の激動の時代を生き抜いた親子の物語を描く。吉永さんは結城紬の着物やストールを身に着けている。

宮本さんは自身も結城紬を着用し、約千人の観客を前に登場。多数の映画やドラマで活躍しており、NHK連続テレビ小説「ひよっこ」の衣装も担当し、結城紬を使う中で同市とつながりができたという。

今回の映画で、衣装に結城紬を選んだ理由を「素朴な味わいがありながら、作り手の繊細な技術が伝わってくる。役柄にぴったりだと思った。吉永さんに上質な着物を着てもらいたいという思いもあった」と振り返った。

吉永さんについては「最初に結城紬を見ていただいた時から『やっぱりすてきね』とおっしゃってすぐに気に入ってくださった」と話した。

「きものday結城」(市観光協会主催)は、10、11の両日、同市北部市街地で開かれる。

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