秋告げるヒガンバナ 各地で見頃

上毛新聞
2018年9月21日

秋の訪れを告げるヒガンバナが、伊勢崎市境三ツ木の「早川渕彼岸花の里」で見頃を迎えた=写真。初めて訪れたという篠田映子さん(同市)は「赤く染まっててきれい」と驚いていた。

管理する住民ボランティアグループの窪田貞男会長は「猛暑を心配したが例年並みに咲き始め、26日ごろまで楽しめる」と話している。

 

◎秋めく古寺 法城院 沼田

沼田市町田町の法城院でヒガンバナが見頃を迎え、秋の訪れを告げている。土塁跡や本堂の周辺などで、鮮やかな赤い花が咲き誇っている。

法城院は、沼田城を築いた沼田氏最後の主将、沼田平八郎景義の墓があり、市指定史跡の小沢城跡でもある。ヒガンバナは毎年、地元で建設業を営む戸部和明さん(73)が従業員と植えている。

戸部さんは「彼岸の頃がピークになりそう。皆さんに楽しんでもらいたい」と話す。

 

◎戦没者慰めるヒガンバナ 伊勢崎◎

太平洋戦争の戦没者を祭る、伊勢崎市赤堀地区の忠霊塔(同市西久保町)を囲む広場に咲くヒガンバナが見頃を迎えた。

約5千本の赤と白の花が咲きそろい、参拝客の目を楽しませている。近くに住む常木義一さん(78)が忠霊塔を飾ろうと、18年前に植え始めた。

訪れた斎藤晃正(てるまさ)さん(76)=同市香林町=は「きれいに咲き、み霊も喜んでいると思う」と話していた。

 

◎ヒガンバナ見頃 狩野さん方近く 渋川◎

渋川市北橘町小室の狩野義雄さん方近くの土手で、ヒガンバナが見頃を迎えている。赤だけでなく、白いヒガンバナも咲き競い、訪れる人を楽しませている。

以前からヒガンバナが群生。その中に白いヒガンバナを植え、少しずつ増やしてきたという。「今年は9月上旬に咲き始め、ちょうど今が見頃。24日ごろまで楽しめそう」としている。

問い合わせは狩野さん(☎090・7804・8944)へ。

 

◎白いヒガンバナ見頃 観音寺 藤岡◎

四季を通じて色とりどりの花が楽しめる藤岡市岡之郷の観音寺で白いヒガンバナが見頃を迎えた。参拝客が秋の深まりを感じながら眺めている。

境内にはコスモスやキク、シュウカイドウなど10種以上のピンクや黄色の花が咲いている。寺の関係者が手入れをしている。同寺は「気軽に散策してほしい」と呼び掛けている。

 

◎真っ赤な秋の便り 旧秋元別邸 館林◎

館林市尾曳町の旧秋元別邸周辺に咲く真っ赤なヒガンバナが見頃を迎え、散策に訪れた住民や観光客に秋の便りを届けている。

別邸近くの花菖蒲(はなしょうぶ)園や城沼へ続く約50メートルの小道に群生している。趣味の写真撮影で訪れたという同市緑町の島田敏彦さんは「地元なので、季節ごとに花を撮影している。鮮やかな赤は写真に良く映える」と満足そうだった。

同市花山町のつつじが岡公園西側の梅林でも、昨年市が植えたヒガンバナが咲いている。市によると、10月上旬ごろまで楽しめそうという。

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