《食いこ》若駒つりぼりセンター(常陸太田市) 山の中でニジマス釣り

茨城新聞
2018年9月9日

福島県境に近い常陸太田市里川町の「若駒つりぼりセンター」は標高約740メートルの山間地にある。流れる水の音が心地よく、澄んだ空気に包まれる。1968年に開設された山の中の釣り堀は、ニジマスを中心にイワナ、ヤマメ釣りが楽しめる。代表の荷見誠さん(74)は「自然に親しみながら釣りをしたい人がやって来る」と話す。

釣り堀があるのは久慈川の支流である里川の水源地近く。仕入れた魚は里川の水で育て釣り場に放す。釣った魚は買い上げとなる。持ち帰りもできるし、その場で塩焼きにして食べることもできる。炭火でじっくり30~40分かけて塩焼きする。「魚の臭みがなく、炭火の遠赤外線効果で身が締まってふっくら」と背中と腹の両側から焼き上げる。

予約すれば、釣り堀の前を流れる小川をせき止めて魚のつかみ取りを体験できる。特に夏休みは都会からの子どもたちでにぎわう。近くの県立里美野外活動センターでキャンプを楽しんだ客が立ち寄ることも多いという。

荷見さんの畑では標高の高い同市里川町特産のカボチャが収穫間近だった。「里川カボチャ」と呼ばれ、果皮がオレンジがかった薄いピンク色、果肉はオレンジ色をしている。「とても甘く、舌触りは絹のように滑らか」。この土地の気候や風土に合った在来種で「苗をほかの場所に植えても同じにはできない」。

ほかの品種と混ざり本来の皮の色や味が失われつつあったことから、里川町の住民らが10年前から種を選抜し固定化に取り組む。

荷見さんは取り組みに携わる一人で、里川カボチャ研究会長を務める。栽培農家は品質の均一化を目指し生産者番号入りのシールを貼って出荷する。JA常陸の里美生産物直売所や「道の駅ひたちおおた」などで取り扱う。本格的な収穫時期は9月中旬~10月下旬。里川カボチャの焼酎が製造販売されている。

「この辺りはよく雪が降り、40センチ積もることもある」と荷見さん。そのため、若駒つりぼりセンターは冬季休業となる。

■お出かけ情報
若駒つりぼりセンター
▼住所は常陸太田市里川町  842の6
▼営業時間は午前10時~午 後5時
▼不定休(12月~3月は休 業)
▼(電)0294(82)4001

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