県自然博物館で企画展 火山 怖さと恵み 立体模型や映像で伝える

茨城新聞
2018年7月20日

人間にとって災厄にも恵みにもなる存在、火山に焦点を当てた企画展「火山列島・日本-大地との語らい」が、坂東市大崎の県自然博物館で開かれている。火山からの噴出物の実物や噴火の映像、立体模型など豊富な展示を通し、火山への理解を深められる内容となっている。

国内には111の活火山があり、噴火を繰り返しながら地層や土壌を形作ってきた。展示ではまず、それぞれの火山の位置や造りについて紹介。国内最高峰の富士山で1707年に起きた「宝永噴火」の規模や周辺の土地にもたらした影響について、パネルや立体模型で見せる。

噴火で飛散し、マグマの粘りによって形状にさまざまな違いがある噴石や火山弾の実物を見たり触ったりできる。1993年に「平成の米騒動」をもたらしたピナトゥボ山(フィリピン)噴火など、異常気象を発生させるような超巨大噴火についても解説している。

火山の恐ろしさの一方、温泉や、農作物の栽培に適した火山灰による豊かな土壌に加え、道具や材料、エネルギーとしての利用といった火山の恵みをあらためて実感できる展示も充実している。

特殊なセンサーとプロジェクターを用い、火山に見立てた砂の山を動かすと標高を示す色が変わったり、雨を再現できたりする展示もあり、子どもたちが楽しめそうだ。

企画展を担当した同館の小池渉首席学芸員は「火山と人間の生活は縁を切ることができない。恐れられる側面はあるが、豊かな恵みももたらすことを知ってほしい」と話している。

会期は9月17日まで。問い合わせは同館(電)0297(38)2000

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