かやのふき替え進む 20年ぶり 那珂の「曲がり屋」

茨城新聞
2018年5月31日

那珂市菅谷の古民家「曲がり屋」で、かやぶき屋根のふき替えが進んでいる。経年に伴い劣化したためで、現在の場所に移築してからは初となる大規模な修繕。9月ごろをめどに完了する見通しだ。市内で唯一の貴重な様式ということもあり、市では作業を録画し、後世に記録を残していく。

市商工観光課と市歴史民俗資料館によると、曲がり屋は、母屋から土間や馬小屋が飛び出し、かぎの手にカーブしていることから、その名が付いた。東北地方と本県の一部に見られる。

曲がり屋は、江戸時代末期の1862年に建てられ、現在は市が管理。1999年に同市戸崎から、一の関ため池親水公園の一角に移築・復元された。この際、かやぶきも整えたという。市内に残る曲がり屋はここだけとなっている。

今回の修繕は、黒ずんだりコケが生えたりしている古いかやぶき屋根の表層部分のふき替えがメイン。古いカヤを引き抜き、新しいカヤに取り換えていく。専門性の高い仕事のため、現場での作業は石岡市の「常陸風土記の丘」の技手らが主に担う。

市は、作業の終了時期を8月下旬から9月初めと見込む。その間は立ち入り禁止となる。担当者は「作業が終われば、児童生徒向けに見学会を開いたり、イベントの会場として活用したりしたい」と話していた。

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