常総市・豊田城 甲冑を仮想試着 展示刷新 歴史映像紹介も

茨城新聞
2018年5月21日

 常総市地域交流センター豊田城(同市新石下)の3階と4階の展示の一部がリニューアルされた。常総市の歴史を映像で紹介する展示や、甲冑(かっちゅう)など、昔の衣装を仮想試着できるコーナーが新たに加わり、子どもから大人まで楽しめる内容になっている。
 豊田城は3階から6階が展示室で、1992年10月の開館以来、旧石下町の歴史を紹介してきた。
 5階、6階は1年前に改装を済ませ、5階がフリースペース、6階は地元出身の歌人・長塚節を紹介するコーナー。今回は約3100万円を投じ、3階と4階がリニューアルされた。
 3階は、常総市にまつわる歴史が記された絵巻風の壁と、モニター付きのタッチテーブルが新たに導入された。
 タッチテーブルは、壁に備え付けのオブジェを外し、モニターにかざすと、写真や映像が流れる仕組み。現在のところ、地元ゆかりの「千姫」や「水害」などの五つのテーマのオブジェが用意され、それぞれについて学ぶことができる。
 4階は、原始・中世・近世の三つの時代の「衣・食・住」を紹介する展示が加わった。目玉は「バーチャルフィッティング」と呼ばれる映像コーナー。画面に映った自分の姿に甲冑や着物をかぶせ、カメラで撮影することができ、撮った写真は無料で持ち帰ることができる。
 市の担当者は「既に改修したフロアも含め、親子で遊び、学べる空間となっている。ぜひ足を運んでいただきたい」と話している。
 観覧料は来年3月末まで無料。

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