古河・三和資料館 紙媒体広告の変遷紹介

茨城新聞
2018年5月1日

紙媒体の広告の変遷にスポットを当てたユニークな館蔵資料展「広く世間に告げ知らす」が、古河市仁連の三和資料館で開かれている。江戸時代から昭和初期までの間に発行された資料から、時代とともに変化してきた広告の歴史を楽しく知ることができる。会期は6月28日まで。

同館などによると、日本の広告の歴史は江戸時代初期に形がまとまった大道芸の口上や瓦版を経て、1683年に現在のチラシに当たる「引札(ひきふだ)」が発行された。明治時代には歌舞伎などの絵柄に暦や商店名を刷り込み、カレンダーの源となった「絵ビラ」が誕生。その後、新聞社が折り込み広告を始めて飛躍的に認知度が高まった。

同展では、同市三和地区の旧家などに残されていた資料47点を時代ごとに分けて展示。引札では、大阪や京都の旅籠(はたご)が発行した客引きの口上や、効能や薬の歴史を記した地元の薬屋の包み紙などが目を引く。

大正時代ごろになると、写真入りのチラシが登場。一部は紙の上部が破れており、封筒で郵送されて配られたことが分かる。汽車の時刻表入りや博覧会の展示物紹介などのほか、洋服の生地を紙に貼り付けて縞(しま)柄を宣伝するなど、工夫を凝らした広告もある。

同館の白石謙次学芸員(45)は「身近な商店などが出していたものも含め、紙ベースの広告の変遷の記録を楽しみながら鑑賞してもらえれば」と話し、来場を呼び掛けた。

開館は午前10時~午後6時(入館は同5時半まで)。入場無料。休館日は5月1、31日と6月18日。問い合わせは同館(電)0280(75)1511

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