《茨めん》もりそば 三六庵 (那珂市) 細打ち もっちり食感

茨城新聞
2018年4月1日

茨城が誇るブランド、常陸秋そばを石臼びきで自家製粉し、毎日手打ちする。「細打ちのそばはもっちりした食感。もっちりするように、時間をかけて丁寧に水回しする」と「三六庵」店主の金澤三郎さん。「もりそば」はせいろで出される。そばの風味が口の中に広がる。自家製のそば粉は、玄ソバのまま直接ひきぐるみにした粉と、むきみにして細めにひいた粉と粗めにひいた粉の3種類を独自に配合する。「ブレンドすることで、そばの香りや味わいを深くする」

金澤さんは都内のそば割烹(かっぽう)など和食の店で腕を磨き、そば打ちの技を身に付けた。2013年JR水郡線上菅谷駅近くに「三六庵」を開いた。福島県出身の金澤さんにとって、「知り合いが一人もいない土地」での開業だったが、今では常連客も増えた。「せっかく産地にいるのだから地産地消で」と奥久慈産の常陸秋そばを選んだ。「そば打ちは今でも難しい。日々、粉の状態によって水回しから何から全部変わってくる」

ご飯物はなく「そばで勝負」。ざるそばはなく、のりを別添えにして出す「のりそば」がある。「もりそばとにしんの甘露煮」や「天もりそば」も。夜は予約で営業、月替わりのコース料理などを提供する。

那珂市菅谷4570の3
不定休
営業時間は午前11時半~午後3時(夜は予約)
(電)029(219)9899

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