「映画館がない。でも、○○がある。」  SNSでお気に入り発信 #日光サードプレイス

下野新聞
2018年3月2日

 【日光】市内の若者が日光のお気に入りの場所を会員制交流サイト(SNS)などで発信する市の「#日光サードプレイス」キャンペーンが11日まで行われている。若者の定住意欲の向上などが狙い。9、10の両日にはメインイベントとして、若者に人気の音楽ユニット「水曜日のカンパネラ」のコムアイさんが上映作品を選んだ映画祭も開かれる。人口減少が深刻化する中、若者へのアピールに力を入れる。

 キャンペーンは、市内在住や市出身の高校生、大学生に向けた「シティプロモーション事業」の一環。日光の魅力を再認識し定住意欲の向上や、観光だけでなく住む価値もあるという市内外に対するイメージアップも目指す。

 サードプレイスは、ファーストの「家」、セカンドの「職場や学校」に対し、「自分にとって居心地のいい場所、自分らしい時間を過ごせる場所」のこと。若者に人気があるという理由で、「水曜日のカンパネラ」の女性ボーカル、コムアイさんが起用された。

 コムアイさんの高校時代のサードプレイスは映画館だったという。しかし市内にはないことから、「日光には映画館がない。でも、〇〇がある」という文句を作成。このフレーズを基に市内の若者らがサードプレイスを紹介した写真を、公式ウェブサイト「#日光サードプレイス」やインスタグラムで発信する。

 またお気に入りの日光の場所のツイッターへの投稿を、市内外へ呼び掛けている。投稿は「#日光サードプレイス」を付ける。年齢や住まいは問わない。抽選で景品が贈られる。

 映画祭は「コムアイ厳選 名画ニッコウ座」と題し、今市の道の駅「日光街道ニコニコ本陣」で開催。9日に「細雪」など3作品、10日に「神々のたそがれ」など4作品を上映する。鑑賞無料。公式ウェブサイトで席の予約(先着順)などができる。(問)市シティプロモーション推進室0288・21・5135。

日光サードプレイス
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