《茨城いちばん》エレベーター研究塔 50階ビルに相当

茨城新聞
2018年2月11日

地上高213・5メートル。エレベーター研究塔として世界屈指の高さを誇る日立製作所の「G1TOWER(ジーワンタワー)」(ひたちなか市市毛)は、大規模高層ビルなどに求められる超高速・大容量エレベーターの実証実験や、快適性・環境に配慮した製品開発を目的に建てられた施設だ。名称のG1には、世界一(グローバルナンバーワン)のエレベーター技術と製品を生み出す決意が込められている。

50階建てビルに相当する同施設は、国内外の超高層ビルで利用される数多くのエレベーターを開発してきた日立が創業100周年の2010年に約60億円を投じ、水戸事業所内に建設した。同社によると、現在は中国などの研究施設に抜かれたものの、完成当時は世界一高い研究塔だった。

施設内には昇降路9本を備え、分速1080メートルの超高速でのエレベーター実証実験や、世界最大級の積載重量5トン(定員約70人)で昇降する高速・大容量エレベーターの製品開発などを行う。

振動を低減して乗り心地を向上させる制振装置や、高速走行時の気圧変化や揺れ、騒音などを軽減するための技術開発など、次世代のエレベーターを支える安全性、効率性、快適性、環境配慮を追求している。

高層オフィスビルや大規模複合施設などでは、一度に多くの乗客を安全で快適に運べるエレベーターの需要が拡大している。国内外のメーカーによる世界最高速の製品開発争いも激化する中、同施設は日立の最先端の技術と製品を世界中に発信するための重要拠点となっている。 

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