「雪の殿さま」土井利位の業績紹介 結晶描いた衣装など 古河

茨城新聞
2018年2月9日

日本初の雪の結晶の観察記録書「雪華図説」を刊行した古河藩主、土井利位(としつら)を紹介する企画展「雪の殿さま 土井利位」が、古河市中央町3丁目の古河歴史博物館で開かれている。雪の結晶のデザインは着物や刀のさやに用いられるなど大名や庶民に流行。展示された錦絵など約50点からは、当時から現在まで評価される利位の業績を知ることができる。会期は25日まで。

利位は同藩家老、鷹見泉石の協力を得て、20年以上にわたり雪の結晶を観察。結晶の形を描写して「雪華図説」「続雪華図説」にまとめた。結晶のデザインは越後国の商人、鈴木牧之が「北越雪譜」に引用したのを機に流行。約半世紀にわたり衣類などに用いられた。

会場には雪華図説など書物のほか、全体に雪の結晶の意匠をあしらった当時の狂言師の衣装「雪華模様肩衣袴(かたきぬばかま)」や国重要文化財「雪華文蒔絵(まきえ)印籠(いんろう)」などが展示されている。江戸後期から明治中期ごろの錦絵からは、衣服などの柄に結晶のデザインが描かれており、流行が長く続いたことがうかがえる。

同館の学芸員、永用(ながよう)俊彦さん(52)は「雪の結晶を地道に観察し続け、雪の殿さまと称賛された利位の業績を、多くの人に見て感じてもらいたい」と話した。

開館時間は午前9時~午後5時(入館同4時半まで)。一般400円、小中高生100円。問い合わせは同館(電)0280(22)5211

地図

地図を開く 近くのニュース