《茨城いちばん》大洗水族館のサメ 飼育数は63種類

茨城新聞
2018年1月28日

東に太平洋を望むアクアワールド県大洗水族館(大洗町磯浜町)。年間入館者数は安定して100万人を超え、県内随一の誘客施設として、本県のイメージアップに一役買っている。その運営を支える柱の一つが、飼育する種類数が日本一を誇るサメだ。

同館が飼育しているサメは63種類。国内の他の水族館では多くても20種類前後とされ、その規模は突出している。館内では12日現在、そのうち53種類、計約250匹を見ることができる。

中でも特徴的なのは、ともに体長が最大で3メートルほどになる「シロワニ」と「クロヘリメジロザメ」。木づちのような頭を持つ「アカシュモクザメ」も、その迫力と独特の見た目から人気だ。

口の周りにひげのような突起がある「タッセルドウォビゴング」など、同館でしか飼育していないサメも6種類(同日現在)いる。

サメの種類が多い理由の一つに、暖流と寒流が交わり、双方に生息するサメを捕獲しやすい本県沖の地域特性が挙げられる。前身の水族館時代から引き継がれた飼育のノウハウも生きている。

サメと並ぶ同館のもう一つの目玉は、本県沖も回遊し、ユーモラスな姿が人気のマンボウ。専用水槽は大きさが270トンで日本一の規模。展示個体数も7尾(同日現在)で国内最大級となる。

石橋丈夫館長は「シャープな印象のサメに癒やし系のマンボウ。対照的だが、どちらも水族館の大事な柱。これからも大切に育て、茨城を引っ張る施設にしていきたい」と話した。

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