幸福招く正月飾りのセンリョウ 神栖、出荷準備

茨城新聞
2017年12月5日

正月飾りを彩るセンリョウの生産量日本一を誇る神栖市で、出荷の準備がピークを迎えている。農家の作業場には、鮮やかな赤い実を付けたセンリョウが山積みされ、選別作業などに追われている。今月中旬にかけて、全国各地に出荷される。

センリョウは「千両」の名の通り商売繁盛の縁起木とされ、赤い実は富と繁栄を表し、幸福を招くとされる。同市は大正時代ごろから栽培が盛んで、同じく正月飾りとなるマツも生産量日本一。

同市太田の遠藤農園では、40~50人が朝から、実の付き具合を見ながら等級ごとに選別するなどの作業を進めている。JAしおさい波崎千両部会長で同農園社長の遠藤隆志さん(59)は「今年は台風や長雨で苦労もあったが、実の付きも良くいい出来。年神様へのおもてなしとして飾ってほしい」と話した。

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